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Mandolin Sonata №1
(Mdn,Mandola,Cello)23 min.

●初演
 ギターマンドリン合奏団"meets"第25回定期演奏会 
 Mdn:濵口慎也 Mandola:平岡史帆 Cello:沼本佑太

 通常、ソナタと言えば独奏楽器1人、もしくは独奏楽器と伴奏楽器各1人のために書かれた器楽曲を指しますが、今回はマンドリン属3台で「ソナタ」と題して作品に仕立てました。 Mandolinが主旋律、Mandoloncelloが伴奏を担う点は伝統的なソナタの書法に準ずるところがありますが、今回はMandola Tenorがその中間の役割として位置し、主旋律と伴奏を行ったり来たりすることで音楽に奥行きを作り出しています。
 できるだけシンプルに、素直に聴けるような作品を意識しました。
​ 曲は四楽章形式で主調はト長調となります。

一楽章 Allegro Moderato Gemachlich 9min.
平和的な第一主題と不安げな第二主題が対比されます。バロック風とジャズ風の折衷されたイメージを抱いています。本楽章の動機は続く第二~四楽章へ引き継がれます。

二楽章 Lento Cantabile 3min.
本作唯一の緩徐楽章です。叙情的な旋律が繰り返されながらゆったりと曲が展開していきます。

三楽章 Vivace Grazioso 3.5min.
急速なテンポの舞曲です。暗澹と広がる曇り空のような憂鬱な空気が終始続きます。

四楽章 Allegro Vivace Scherzando 7min.
おどけた旋律とリズムで曲が進行します。随所で第一楽章の主題が挿入され、組曲全体の統一を図るとともに、始まりへの回帰を彷彿とさせます

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